リーガルリリー
- メンバー
- 2人
- 掲載している機材
- 27点
サポートメンバーを含む場合があります。
リーガルリリー(Regallily)は、東京都を拠点に活動する日本のロックバンド。たかはしほのか(ボーカル/ギター)と海(ベース)の2人で構成され、ライブではサポートドラマーを加えた3ピース編成をとる。2014年に結成され、オルタナティヴ・ロックやインディー・ロックを軸にした楽曲を発表してきた。所属事務所はオフィスオーガスタ、レーベルはキューンミュージック。
結成は2014年7月で、当初はボーカル・ギターのたかはしほのかとドラムのゆきやまの2人が中心だった。サポート期間を経て、同年10月にベースの白石はるかが正式メンバーとなり、3ピースの形が整う。メンバーが高校に在学していた時期から都内のライブハウスに出演し、2015年5月には会場限定シングル「ライカンスロープ」と、東京都内3店舗限定で発売されたアルバム『reagal lily』を発表している。同年10月にはTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」が主催する10代のためのオーディション「未確認フェスティバル2015」で準グランプリを獲得し、出場者によるコンピレーション・アルバムには「魔女」が収録された。2016年3月には高校卒業を記念した自主企画「初日の出」を下北沢THREEで開催し、同じ月に会場限定シングル「リカントロープ」をリリースしている。
全国流通の第一歩となったのは、2016年10月19日発売の1stミニアルバム『the Post』で、レーベルはBiotope records。ここから2017年7月5日の『the Radio』、2018年6月6日の『the Telephone』と、通信をモチーフにしたタイトルのミニアルバムが3作続いた。2019年にキューンミュージックへ移籍し、同年9月25日に1stシングル「ハナヒカリ」を発売。表題曲はファントム・フィルム配給の映画『惡の華』の主題歌となり、既発曲「魔女」も同作の挿入歌に起用された。同じ2019年には、初期からの代表曲である「リッケンバッカー」が舞台『365日、36.5℃』の主題歌にも決まっている。
移籍後の1stアルバム『bedtime story』は2020年2月5日に発売され、先行配信された「GOLD TRAIN」「1997」を収めた。2021年4月7日にEP『the World』、2022年1月19日に2ndアルバム『Cとし生けるもの』を発表。『Cとし生けるもの』には「東京」「風にとどけ」「アルケミラ」「中央線」「惑星トラッシュ」「たたかわないらいおん」といった配信曲がまとめられている。2022年8月10日には配信限定EP『恋と戦争』、2023年5月24日にはミニアルバム『where?』、2024年8月28日には3rdアルバム『kirin』をリリースした。『kirin』には「60W」「17」「春が嫌い」などの先行配信曲が収録されている。
タイアップも数多い。2021年11月24日発売の2ndシングル「アルケミラ」はテレビアニメ『86-エイティシックス-』第2クールのエンディングテーマ、2024年5月8日発売の3rdシングル「キラキラの灰」はテレビアニメ『ダンジョン飯』第2シーズンのエンディングテーマとなった。2025年7月23日には3曲を表題に据えたシングル『ぼくのベガ / R:L / danceasphalt』を発売し、「ぼくのベガ」はテレビアニメ『彼女、お借りします』第4期のエンディングテーマに起用された。2026年8月26日発売の「コニファー」はテレビアニメ『これ描いて死ね』のエンディングテーマである。ドラマでは「ハイキ」がテレビ東京の『隣の男はよく食べる』の主題歌に、CMでは「ハンシー」「天国」「風にとどけ」が岩手銀行の各篇に使われた。2024年12月11日に配信された書き下ろし曲「星とそばかすとダイヤモンド」は、NHK『みんなのうた』の2024年12月・2025年1月放送曲として制作されている。
編成は二度変わっている。2017年8月26日に白石はるかが体調不良による活動休止を発表し、同年9月18日に脱退した(白石は2018年1月からmeleのベーシストとして活動している)。その後、サポートとしてツアーに帯同していた海が、2018年7月5日の渋谷CLUB QUATTROでのツアーファイナルで正式メンバーとして迎えられることが発表された。さらに2024年3月18日、結成から10年の節目に一度立ち止まって自身と向き合いたいという理由から、ゆきやまが脱退。以降はたかはしと海の2人体制となり、ライブではサポートドラマーを加えた編成で活動している。
音楽性は、歪んだギターと余白の多いアンサンブルを軸にしたオルタナティヴ・ロックで、楽曲はたかはしほのかが手がけている。影響を受けた音楽としてはASIAN KUNG-FU GENERATIONを挙げており、同バンドのトリビュートアルバム『AKG TRIBUTE』では「ムスタング」をカバーした。たかはしは羊文学の塩塚モエカとともに、チャットモンチーから受けた影響についても語っている。カバーへの取り組みは多く、はっぴいえんど「風をあつめて」、スピッツ「ジュテーム?」、斉藤由貴「卒業」、チャットモンチー「サラバ青春」、ホフディラン「スマイル」を取り上げたほか、ART-SCHOOLの結成25周年トリビュートアルバム『Dreams Never End』には「SKIRT」で参加している。『kirin』では亀田誠治、石若駿、荒木正比呂といった外部のアレンジャーを迎えた楽曲もあり、たかはしは編曲を委ねることで、自分ひとりでは手の届かない領域を取り込んだと述べている。
ライブは自主企画とツアーを積み重ねながら規模を広げてきた。2018年のミニアルバム『the Telephone』のリリースツアー「遠距離恋愛ツアー」は全国を回り、7月5日の渋谷CLUB QUATTROで幕を閉じている。2020年12月10日にはZepp Tokyoで「1997の日」と題した公演を、2022年2月8日には中野サンプラザで公演を行い、この日の音源からライブEP『Regallily Live "Lumen"』が生まれた。2023年7月2日には日比谷野外大音楽堂で「リーガルリリー YAON 2023」を開催。その後も「夏の大三角形」「冬の大三角形」と題したコンセプトツアーを行い、2026年7月5日には初の大阪城音楽堂公演「Midsummer」を開催した。フェスへの出演も早くから続いており、イナズマロックフェス2015、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017、TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2017、RUSH BALL 2017、FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2017などに名を連ねてきた。
機材面で軸になっているのは、たかはしほのかが長く弾き続けている1972年製のフェンダー Telecaster である。ライブでもレコーディングでもピックアップ・セレクターはセンター・ポジションに固定し、音色の変化はエフェクターでつくるという考え方をとる。アルバム『kirin』では「17」を除く全曲をこのTelecasterで録音し、「17」のみギブソンのES-335を使った。弦はElixirのNANOWEB(.010〜.046)、ピックはJim Dunlopの Tortex Standard で、チューニングは基本的にレギュラーである。
足元は、アンプのクリーンな音を土台に、ペダルで質感を積み上げる組み立てになっている。歪みはFulltoneの OCD をクランチ、ProCoのRATをディストーションとして踏み分け、ソロ用のループにはFulltoneの Fat-Boost とLeqtiqueの 9/9 を置いて音量と帯域を補強する。スイッチャーの前段にはXoticの RC Booster を配置。空間系にはBOSSの DC-3 Digital Space-D、ZCAT Pedalsの Big Reverb、BOSSの DD-5 Digital Delay、Strymonの blueSky、TC Electronicの Tailspin Vibrato が並び、曲ごとに切り替えられる。信号の入口はFree The Toneの JB-41S、ループの管理はVital Audioの Encounter VAPS-4、電源は同じくVital Audioの Power Carrier VA-08 Mk-II、チューナーはKORGの Pitchblack mini という構成である。
海は、フェンダーの Made in Japan Junior Collection Jazz Bass について、通常より短いスケールの握りやすさと快適さを挙げている。加入以前は軽音楽部でSHISHAMOの楽曲をコピーして練習を重ね、リーガルリリーに参加する際にも既発曲を全曲弾けるようにしてから合流したという。Y-UPでは、この Made in Japan Junior Collection Jazz Bass や American Performer Precision Bass、ベース用のプリアンプ MXR / M80 Bass D.I.+、マルチエフェクターの Zoom / B3、アンプの Fender / Bassman 100T と Ampeg / SVT-610HLF、チューナーの Chromatic Pedal Tuner PW-CT-20 まで確認できる。ギターでは American Performer Telecaster Hum や American Acoustasonic Stratocaster が登録されており、ペダルではElectro-Harmonixの Big Muff Pi と Green Russian Big Muff Pi、EMMA Electronicの ReezaFRATzitz なども並んでいる。
メンバーの別活動としては、たかはしほのかがhonoka takahashi名義で、初めて劇伴を担当したテレビ東京系ドラマ『惡の華』のサウンドトラック『WHERE IS MY BOOK?』を2026年6月26日に配信リリースしている。客演も多く、SawanoHiroyuki[nZk]の「LilaS」(テレビアニメ『86-エイティシックス-』第2クール最終話エンディングテーマ)にゲストボーカルとして参加したほか、神聖かまってちゃんの「秋空サイダー feat. たかはしほのか」やtetoの「9月になること」にも加わった。2022年にはENEOSのWEB CMで山崎まさよしの「サイドストーリー」をカバーしている。バンド名義での参加作としては、セントチヒロ・チッチ「夜王子と月の姫」の編曲・演奏、崎山蒼志「過剰/異常 with リーガルリリー」、ano「この世界に二人だけ」の編曲・演奏がある。