小笹大輔(おざさだいすけ)は、島根県松江市出身のギタリストで、4人組バンドOfficial髭男dismのギターを担当する。バンドは2012年に結成され、藤原聡(ボーカル、ピアノ)、楢﨑誠(ベース、サックス)、松浦匡希(ドラム)と小笹という編成をとる。加入の経緯は、島根大学の軽音楽部で活動していた藤原聡が、同じ部の楢﨑誠、松浦匡希に加え、学外で親交のあった松江工業高等専門学校在学中の小笹に声をかけたというものだった。 ギターを手にしたきっかけは兄にあった。兄がバンドを始めるためにギターを購入し、それに合わせてHi-STANDARDやHAWAIIAN6、locofrank、グリーン・デイ、オフスプリングといった音源が家に届いたことで、パンクやメロディック・ハードコアに触れることになる。中学1年生のときに兄のギターを弾き始め、中学3年生で自分のギターを買った。最初にコピーしたのはTHE BLUE HEARTSの曲だった。一方でKANや松任谷由実、スピッツ、Mr.Childrenといった日本のポップスも聴いており、ポップスを本格的に演奏するようになったのはOfficial髭男dismに参加してからだった。 影響を受けた弾き手として本人が挙げているのは、横山健やKubotyといったパンク/メロコア系のギタリストのほか、ポール・ギルバートである。ブルース系ではロベン・フォードとジョン・メイヤーを挙げており、なかでもロベン・フォードについては、歌うようなプレイとテクニカルなプレイが同居するバランスに惹かれている。ポップスのバンドでありながらギター・ソロやリフに手数の多いフレーズが出てくるのは、こうした聴き方の積み重ねと結び付いている。 使用ギターの中心にあるのはフェンダーのストラトキャスターで、なかでもマイケル・ランドウのシグネチャー・モデルとの縁が深い。アルバム『エスカパレード』収録の「ESCAPADE」のレコーディングで、プロデューサーが持ち込んだシグネチャー・ストラトキャスターを借りて使ったことがきっかけとなり、その後に年式違いのモデルを自身で手に入れている。これがフェンダー製品を買い始める出発点になった。Y-UPにも、Michael Landau Signature 1963 Relic StratocasterとMichael Landau Signature 1968 Stratocasterが使用機材として登録されている。 オフセット・ボディやテレキャスターも重要な位置を占める。EP『HELLO』の制作では、リード・ギターに61年製のジャズマスター、バッキングに60年製のテレキャスターという使い分けをしており、ライブではテレキャスターを軸に据えていた時期がある。ギターを選ぶ際はリア・ピックアップを歪ませたときの音の太さを判断基準にしている。ライブでは、セットリストに「Pretender」が入るときに変則チューニング用としてジャズマスターを使う。Y-UPには、このほかJazzmaster、Telecaster、Made in Japan Hybrid 60s Jazzmaster、GibsonのLes Paul StandardとES-355、Paul Reed SmithのP22、TB GuitarworksのClassic Tといったギターが並ぶ。 音作りの土台になっているのは、Free The Toneが製作を手がけたラック・システムである。2021年に同社が公開した構成では、20Uのラックにカスタムのインプット・セレクター、16ループのコントローラー、カスタム・ミキサーがマウントされ、引き出しにはStrymonのTimeLineとBigSky、EventideのH9、10バンドEQのPA-1QG、パワーサプライのPT-5Dが収められていた。歪みと圧縮の段にはPete CornishのST-2、SS-2 Deluxe、P-1 Deluxe、P-2、Wampler Ego Compressor、Walrus AudioのRED、Line 6のM5などが並び、Free The Toneのカスタム・ループボックスとリターン・アンプで信号経路を整理する設計になっていた。足元はARC-4を中心に、ワウ、DigiTechのWhammy、Sonic ResearchのTurbo Tuner ST-200、ジャンクション・ボックスのJB-82S、MIDI機器のMB-5、外部フットスイッチのEFS-3、位相を確認するPHA-1、表示用のLDP-1という構成で、アンプにはMarshall 1987の50Wヘッドを使っていた。 2025年に公開された構成では、ARC-4の機能で最大16個のエフェクターをオン/オフする形へと整理されている。ラック内にはStrymonのTimeLine、BigSky、Mobius、Eventide H9が2台、PA-1QGが2台とPT-5D、追加の引き出しにPete CornishのOC-1とST-2、Hermida Audio TechnologyのZendrive、JHS PedalsのThe AT+、SoloDallasのThe Schaffer Replicaが入る。ラックにはTwo notes Audio EngineeringのTorpedo Liveが4台、APIのマイクプリアンプ3124V、The Schaffer Replica EX Towerがマウントされ、アンプはHiwattのCustom 100とFenderのTwin Reverbをそれぞれ2台という構成になっている。足元にはMASF PedalsのRAPTIOやPetersonのStroboStomp HDも加わっており、複数のアンプとキャビネット・シミュレーターを並列で走らせ、曲ごとに音色を切り替えられるようにした大規模なシステムであることがわかる。 2022年には、リットーミュージックがInterFM897で始めたギタリスト向けのラジオ番組「Next Guitar Hero is…」に、有賀教平とともに初回ゲストとして出演し、ギターとの出会いやギター・ヒーロー、次世代のギタリスト像について話している。
写真は同モデルの一例や代表写真のため、本人の実際の使用モデルとは色やパーツが異なる場合があります。
TB Guitarworks
Classic T神戸のTONE BLUEによるオリジナル・ブランドのテレキャスター・タイプ。ゴールド系フィニッシュにブラック・ピックガード、メイプル指板、Porter Pickups搭載。2019年の全国ツアーなどで使用。
Gibson
ES-355赤いボディにゴールド・パーツのヴィンテージ・セミアコ。2018年のアコースティック・ワンマンで初披露し、「Rowan」のレコーディングでも使用。
Fender
Jazzmaster (1961)1961年製のヴィンテージ。赤黒の強いサンバーストにべっ甲柄ピックガード。レコーディングのリード・ギターとして使い、「Pretender」を演奏する際は3弦をG#に下げた変則チューニング用としてライブでも使用。
Gibson
Les Paul Standardゴールドトップのレスポール。ニッケル・カバードのハムバッカー2基、トラピゾイド・インレイ。OFFICIAL HIGE DANDISM Arena Tour 2024 - Rejoice - などで使用。
Fender
Made in Japan Hybrid 60s Jazzmaster日本製ハイブリッド・シリーズのジャズマスター。オリンピック・ホワイト、ローズウッド指板。フェンダーの取材で手にしている1本。
Fender
Michael Landau Signature 1963 Relic Stratocasterアルバム『エスカパレード』収録「ESCAPADE」のレコーディングで借りて使い続けた1本。この音を気に入ったことがフェンダーを買い続けるきっかけになった。
Fender
Michael Landau Signature 1968 Stratocasterフェンダー・カスタムショップ製のマイケル・ランドウ・シグネチャー。3トーン・サンバースト、ラージヘッド、ラウンド貼りローズウッド指板。ピックアップはJimmy Wallace製60's Hotに交換。メイン器としてライブなどで使用。
Paul Reed Smith
P22ピエゾ・ピックアップを搭載したPRS。マグネティックとの切り替え/ミックスに加え、ミニ・スイッチと5ウェイ・セレクターで計11種の音色が得られる。半音下げの曲などで使用。
Fender
Telecaster (1960)1960年製のヴィンテージ。ブロンド・フィニッシュにブラック・ピックガード。リア・ピックアップの歪みを重視して選んだ個体で、バッキング用としてライブのメインに使用。
Hiwatt
Custom 1002024年のアリーナ・ツアーで使用した100Wヘッド(DR103)。ステージ上に2台を積み、Two notes/Torpedo Liveを介してラインに送るシステムを組んでいる。
Positive Grid
Spark 40スマート・アンプ。プリセットに空間系エフェクトが豊富に含まれる点を評価し、自宅練習やツアーの楽屋用として使用。
Fender
Twin Reverb2台をステージに配置したコンボ・アンプ。スピーカーは鳴らさず、スピーカー・アウトからTwo notes/Torpedo Liveへ接続している。
Strymon
BigSkyラック内ドロワーに配置するリバーブ。エフェクト音のみを使い、カスタム・ミキサー内で原音とミックスしている。
Maxon
CS-550 Stereo Chorusバケツリレー素子を用いたアナログ・ステレオ・コーラス。2019年のツアー用ペダルボードに配置。
Function f(x)
Clusterfuzzシリコン・トランジスタ2石のファズで、5種類のクリッピングを切り替えられる。「パラボラ」のレコーディングなどで使用。
BOSS
DD-500 Digital Delay2019年のツアー用ペダルボードの左端に配置したデジタル・ディレイ。
Grace Design
FELiX2アコースティック・ギター用ボードに配置する2チャンネルのインストゥルメント・プリアンプ/DI。
Eventide
H9マルチ・エフェクト/ハーモナイザー。ラック内のドロワーに2台を配置し、MIDIでプリセットを制御している。2020年の足元のボードにも2台が並んでいる。
Studio Daydream
KCM-ODケンタウルス系のハンドメイド・オーバードライブ。2019年のツアー用ペダルボードに配置し、音楽番組出演時の足元でも確認できる。
Line 6
M5 Stompbox Modelerストンプボックス・モデラー。2019年のペダルボードと2020年のボードの双方に配置している。
Strymon
Mobiusラック内4段目のドロワーに配置するマルチ・モジュレーション。MIDIでプリセットを制御している。
Pete Cornish
OC-1オプティカル・コンプレッサー(S/N TG/18042/B)。ラック上から2段目のドロワーに配置。
Pete Cornish
P-1Deluxe Seriesのブースター(TG/17010/DL)。ラック上から3段目のドロワーに配置。
Pete Cornish
P-2ファズ(S/N TG/16005/G)。ラック上から3段目のドロワーに配置。
Free The Tone
PA-1QGプログラマブル・アナログ10バンドEQ。2台をアンプへの出力OUT-1とOUT-2にそれぞれ接続し、アンプへ送る最終的な音質とレベルを調整している。
LR Baggs
Para Acoustic DIアコースティック・ギター用ボードに配置するプリアンプ/DI。
MASF Pedals
RAPTIOグリッチとホールドを切り替えられるモーメンタリー式のペダル。ペダルボードの左端に配置。
Pete Cornish
ST-2ゲインとトーン補正を備えるトーン・シェイパー。ラック内のドロワーに2台(S/N TG/16027/B、TG/19004/B)を配置している。
Peterson
StroboStomp HDストロボ方式のペダル型チューナー。エレキ用ペダルボード、アコースティック用ボード、ステージ袖のラックにそれぞれ配置している。
JHS Pedals
The AT+アンディ・ティモンズ・シグネチャーのオーバードライブ。独立したブースト・チャンネルを備える赤い筐体。ラック上から3段目のドロワーに配置。
SoloDallas
The Schaffer Replicaシェイファー・ヴェガ・ダイバーシティ・システムの回路を再現したブースター。ラック上から3段目のドロワーに配置。
SoloDallas
The Schaffer Replica EX TowerThe Schaffer Replicaのラック・マウント版。メイン・ラックに組み込まれている。
Strymon
TimeLineラック内ドロワーに配置するディレイ。エフェクト音のみを使い、カスタム・ミキサー内で原音とミックスしている。
Two notes Audio Engineering
Torpedo Liveアンプのスピーカー・アウトを受けるデジタル・ロードボックス/キャビネット・シミュレーター。メイン・ラックに4台を組み込んでいる。
Sonic Research
Turbo Tuner ST-200高精度なストロボ・チューナー。2019年と2020年のペダルボードに配置している。
DigiTech
Whammy (5th Gen)ピッチシフター。ペダルボード上のワウの隣に配置し、MIDI CH2で制御している。
Hermida Audio Technology
Zendriveダンブル系のタッチ・センシティブなオーバードライブ。ラック上から2段目のドロワーに配置。
Free The Tone
ARC-32019年のツアー用に組み直したペダルボードの中核となるオーディオ・ルーティング・コントローラー。
Free The Tone
ARC-4システム全体を制御するオーディオ・ルーティング・コントローラー。足元のペダルボードと、ステージ袖のテック用リモートに1台ずつ配置している。
Free The Tone
CU-5050ラック内ドロワーの信号用接続に使うソルダーレス・ケーブル。
Couch Guitar Straps
Cat Guitar Strapブラックのヴィニールにホワイトの猫があしらわれたストラップ。リハーサルやライブなどで使用。
Free The Tone
EFS-3ARC-4と組み合わせる外部フットスイッチ。ペダルボードとステージ袖の双方に配置している。
Free The Tone
JB-82Sペダルボードの左端に配置するシグナル・ジャンクション・ボックス。
Free The Tone
LDP-112桁のLEDディスプレイ。ARC-4と組み合わせ、ペダルボード上でプリセット名を表示する。
Free The Tone
MB-5ペダルボード上に配置するMIDIスルー/スイッチ・ボックス。
Free The Tone
PHA-1位相をチェックするフェイズ・アナライザー。ARC-4などと組み合わせ、ペダルボード上のコントロール・システムに組み込んでいる。
Furman
PL-Plus DMCメイン・ラックに組み込むパワーディストリビューター。
Free The Tone
PT-5Dパワーサプライ。ラック内ドロワーの奥と、足元のペダルボード上に配置し、エフェクターへの電源供給をしやすくしている。
Free The Tone
SL-5ラック内ドロワーの信号用接続に使うソルダーレス・ケーブル。
API
3124Vメイン・ラックに組み込まれた4チャンネルのマイクプリアンプ。
Positive Grid
BIAS AMP 2 Eliteコンポーネント単位でアンプを設計できるアンプ・シミュレーター・ソフト。自宅での練習や音作りに使用。
Positive Grid
BIAS FX 2 Eliteアンプとエフェクトを組み合わせられるギター用ソフトウェア。自宅での練習や音作りに使用。
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